2012/07/13

ピンポーン。


久しぶりにバスに乗った。
バスは都市高速を降り、下車するバス停が近づいてきたが疎らな車内は誰も降りる気配はない。
そういえばバスには年に数回乗るが、降車ベルを押した記憶は遥か遠い昔まで遡らなければない。バス停まであと200メートル、意を決してボタンを押した。
「はい、停車しまーす。」と運転手。
おそらく10年以上振りに押したボタン、その瞬間体中に軽く何かが走った。
降車ベルは想像以上に反発力があり、たぶんそれが快感だった。
技術の進歩でソフトタッチのボタンや画面タッチが増えているからだろうか、最近ではなかなか味わうことのない感触。
例えるなら、甘噛みをした時のような気持ち良さ。かな